抜けない柱とは
こんにちは、設計の平池です。
ここ最近、TV・ネットニュースではコロナウイルスに
関することが多く報道されています。
人から人への感染が確認されたこともあり、私自身、外出する際は
マスクを着用していますが、手洗い等をさらに細目にし、
徹底的に予防していきたいと思います!
さて、今回はリフォームでよくある「抜けない柱」について、
書いていきたいと思います。
LDKと隣接する部屋を繋げ、LDKを拡張したいといった
リフォーム依頼が数多くあります。
その際に、でてくるのが柱及び筋交いを取れるか問題です。
抜こうとしている柱が、1階から2階まで1本で通っている柱(通し柱)や
抜いた場合に柱-柱間が、3.64m(2間半)以上とんでしまうときは、
その柱を抜くことが原則できません。
その理由は、2階又は屋根を支えるための柱が減ることで、
構造的に弱体化してしまう恐れがあるからです。
筋交い(建物の強度を上げるための部材)を撤去することも同じ理由です。
しかし、既存の建物の耐震性・安全性が十分確保できると判断した際は、
3.64m以上とばして部屋を繋げることもあります。
また、どうしても柱・筋交いを撤去したいという場合は、
耐震診断を行い、撤去する代わりに別の位置で補強を行うこともあります。
撤去できる事例もありますが、築年数が経過している建物だと
抜けないことが多いのが事実です。
その場合、理想の間取りにできるのか・どのようにリフォームしているかと
不安になるかと思います。
そこで次回、その方法について事例を挙げていきたいと思いますので、
是非参考にして頂ければと思います!