ただし確認しておきたいのは、相見積の目的は、お客様にとって最も「よい」リフォーム会社を選ぶこと!
「安い」にこしたことはありませんが、それだけで選ぶと失敗のもとになります。
以下の4つの失敗例を参考にして、安心して任せられるリフォーム会社選びをしてください。
ズバリ言います。
「相見積はたくさんとったほうがいい」というのは誤りです。
相見積は2社、多くても3社でOK。
それ以上になると、逆にデメリットが生じます。
まず、選択肢が多すぎると、迷ってしまって選べなくなります。
また、最終的に選んだ1社以外には、すべて断りの電話を入れることになるのですが、これがまた一苦労。
業者によってはあきらめきれずにしつこく食い下がってくることもあります。
見積をとらなくても、ホームページを見たり資料請求をしたりして事前に調べれば、会社のことはよくわかります。
そこであらかじめ絞り込んでから見積をとるのが、かしこい相見積のしかたです。
まずはホームページなどで、その会社の概要を調べてみましょう。
次のような会社は要注意です。
やはりおすすめは、実際に会社を訪問してみること。
受付対応から始まって、きちんとしたお客様対応ができていることはもちろん、ショールームやスタジオなど、お客様とゆっくり打ち合わせのできるスペースを設置している会社なら安心です。
また、アフターサービスや保証のシステムが確立しているかどうかも要チェックです。
特に保証については詳しく聞いてください。
中には、メーカーが発行する保証書を、自社の保証書代わりにしている業者もあるからです。
メーカーの保証書はもちろん、自社工事保証書も発行してはじめて、万全の保証システムがあると言ってよいでしょう。
これはいろんな原因が考えられますが、よくあるのが、
「その会社の得意分野を見誤る」という失敗。
業者はその生い立ちによって、大型工事が得意、水まわりが得意など、施工内容に得意・不得意があります。
ですから、「小さな工事から大きな工事まで、どんな工事でも対応します」という広告を真に受けてはいけません。
特に大型リフォーム工事(300万円以上)は、小・中型リフォーム工事を得意とする業者に任せてもうまくいかないことが多いので注意が必要です。
もともと取扱い商品が違うし、その能力が無いからです。
ですから依頼する前に、必ずホームページや資料で工事実績(施工事例)を確認してください。
また、大型リフォーム工事が得意な会社は新築もしていることが多いので、「おたくは新築工事もやっていますか」と聞いてみるのも有効です。
これも、会社選びに失敗した結果、よく生じるトラブルです。
しかし次の3つの点に注意すれば避けられます。
「一式○○円」という記載では中身がよくわからず、お互いの確認不足の原因にもなります。
項目ごとに費用の明細がわかりやすく、見積の前提となる設備機器・部材のメーカー名、品番、価格、数量、工法、施工範囲などが具体的に書かれているか確認してください。
決して、見積金額の合計だけで判断しないこと。
後で思わぬ落とし穴が待っています。
プレゼンテーションツールとは、図面、パース(建物の外観や内部を写真のように立体的に書いたもの)、仕様書、工程表、そしてそれらに関する説明・提案書等です。
プレゼンテーションツールには、その会社のプランニング力だけでなく、リフォームやお客様に対する「姿勢」までもがよく表れます。
「こんなの無料で作ってもらっていいの?」と思えるようなプレゼンテーションツールを提出し、しっかりと説明し、お客様の質問にも誠実に答える会社を選べば、このようなトラブルとは無縁です。
具体的には、
など。
一瞬、「私を信用していないのか!」と腹立たしく思うかもしれませんが、このような会社こそ信用に値する会社です。
後で「言った・言わない」のトラブルになるのを避けるためにも、このようなシステムがあるかを必ず確認しましょう。