マンションは一戸建ての建物とは違い、ひとつの建物を複数の世帯で所有している関係上、通常のリフォームに加えて次のようなことに気をつける必要があります。
マンションは専有部分と共用部分に分かれています。
このうち、リフォームができるのは専有部分のみになります。
共用部分には階段や廊下などの他に、建物の構造駆体部分やメイン給排水管・玄関ドア・サッシ・バルコニー・専用庭などが含まれます。
構造上の問題・避難上の問題・美観上の問題などで、原則として共用部分は勝手にリフォームができませんので注意が必要です。
リフォームする前に管理組合に相談することが何より大切です。
リフォームできる範囲はもとより、フローリングの遮音等級の規制など、リフォームする際の細かい規約や届出の必要の有無などを知ることができて安心です。
また、建築時の図面なども管理組合で保管しているケースが多いので確認しましょう。
マンションでリフォームする際は、騒音や資材の運搬などに気を配ることが大切です。
管理組合やリフォーム会社と相談して、自宅を中心に同一階や上下階の方への配慮とごあいさつが必要です。
水まわりの大きな位置変更は排水の勾配などにも配慮することが必要ですので制約が生じる場合があります。
また、給水管が古くて壊れやすくなっている場合は漏水の危険があるため、部分的なリフォームができず、給水管全体のリフォームが必要な場合もありますので、水まわりの位置変更を伴う工事には注意が必要です。