お悩みキーワードを入力して検索
Aお答えします
現行の建築基準法は1981年(昭和56年)6月に改正され、耐震基準が強化されました。
よって1981年(昭和56年)以前に建てられた住宅は、耐震補強を行う必要があるか確認したほうが良いかもしれません。
地震のときの水平の揺れに抵抗する強度を持った壁のことを耐力壁といいますが、耐力壁をバランスよく配置することで耐震強度を高めることができます。
木造軸組工法の場合、筋交い(すじかい)がある部分が耐力壁となりますが、筋交いの代わりとなる金物を取り付けたり、構造用合板などの一定の強度を持った面材を張ることで、筋交いがなくても耐力壁にすることができます。
リフォームの方法としては、外壁をはがして外部から補強する方法と、室内側から補強する方法があります。
筋交いをたすき状にかけて、接合部は金物を使い補強し、構造用合板でより強固な壁にしたりします。
また、古い住宅の場合、接合部に金物が使われていないケースも多いため、木材の抜けを防ぐために接合部を金物で補強したりします。
30年ほど前までの住宅は、無筋コンクリートの基礎が多く、現在の鉄筋を入れた布基礎やベタ基礎と比較すると強度不足です。
こういった基礎や古い独立基礎は、鉄筋コンクリートで基礎を一体化したり、鉄筋コンクリートを増し打ちしたりして補強します。また、クラック(ひび割れ)の部分は、専用の注入剤で補修します。
さらに、屋根材を陶器瓦からスレート瓦に、外壁材を軽量のサイディングに変えるなどして、建物自体を軽くすることも効果があります。